古建築研究会掲示板・・・古建築をおもしろく 

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500ーー管理人さんへ 投稿者:権兵衛 投稿日:12月29日(木)18時01分12秒
早速、一覧を見てみましたが。僕の地元は東京都江戸川区なんですが、江戸川区は載って
ないようですね。もし、江戸川区内、あるいはその近郊でご存知の肘木や斗etcの構造的組物のある神社・寺があれば教えてください。
それと、一覧に掲載されている神社・寺は組物がある建物だけですか?
それとも組物が無い神社・寺も掲載されているのでしょうか?
499ーー補足:国宝級文化財の持ち出し 投稿者:藤巻 巌 投稿日:12月29日(木)11時13分49秒
先日、東大名誉教授(考古学)の大石事務所で意見交換、打ち合わせをした際、楔型文字の刻まれた世界最古のシュメール文明の国宝級の綺麗な肌色の4000年前の日干しレンガを研究室で触らせて頂きました。 通常であれば税関を通過できないものです。 爪を立ててよいか?との質問にも「よいろしい」とのことでしたので爪を立ててみましたが欠けませんでした。
上記投稿の後、メソポタミア文明における4,000年前の国宝級文化財をどのように持ち出し、たのか? 保存はどのようにされているか?などのご質問をいただきました。
謹んで尋ねたところ、イラクのフセイン元大統領の弟に当たる文化大臣の承認による判子でイラクの税関を通過したそうです。 保存は、楔形(せっけい、くさびがた)文字の英文訳、和文訳とともに透明のビニールで包まれた後、あちら製のダンボールに納めた後、空気の入った小さいぶつぶつのクッションの付いているものに包まれておりました。
それをわざわざ先生は、空けてくれお見せてたもうたのです。
498ーー建築の探し方 投稿者:管理人 投稿日:12月28日(水)20時26分13秒
古建築研究会のホームページを開き、
1・日本の建築 または  一覧 を開きます。
  画面の左側にあります。
2・日本の建築 ならば 日本地図が出ます。次に地方を、次に都道府県を開きます。
  一覧なら 上のほうから北海道から沖縄まで並んでいます。
3・地域をクリックしますとその地域の社寺建築の一覧が出ますので
  住んでいるところに近いところをメモするなり、プリントして下さい。
 前に計算したところ、約1万のデータがあります。たぶん、住んでいるところに
近いところもあると思います。載っていない場合には教えて下さい。
497ーーこんばんは  投稿者: 権兵衛  投稿日:12月28日(水)19時16分37秒
管理人さん、古建築研究会のメインページ見てみましたがカテゴリ(?)が多すぎて、
どこを見るべきか、ちょっとわかりません。
「地元のお寺・神社がどこにあるか」というのはどのカテゴリを見れば良いのでしょうか?
496ーー日干しレンガ  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月28日(水)15時22分31秒
シュメール文明における日干しレンガは、摂氏60度にて(日本でいうと真夏の屋根瓦の熱さ位です)干され出来上がります。 先日、東大名誉教授(考古学)の大石事務所で意見交換、打ち合わせをした際、楔型文字の刻まれた世界最古のシュメール文明の国宝級の綺麗な肌色の4000年前の日干しレンガを研究室で触らせて頂きました。 通常であれば税関を通過できないものです。 爪を立ててよいか?との質問にも「よいろしい」とのことでしたので爪を立ててみましたが欠けませんでした。この掲示板でも有意義な投稿をされております宮大工、1級建築士で御高名な大森健司先生に薬師寺三重塔の版築を西塔復元の為の調査ということでの許可のもと、実際にツルハシで叩かれた際、にがりを混ぜて鉄筋棒で幾重にも付き固めている為、まるでコンクリートのようにツルハシを跳ね返したとのお話を伺っておりましたので大森先生を少し真似して爪を立てた訳です。
水で、この日干しレンガの表面が流れませんか? との質問をシュメール文明専攻の教授に致しましたら、「流れませんと」お答え下さいました。 そのとき、大森先生に教えていただいた「版築に混ぜたにがり」のことを思い出し、日干しレンガには「にがり」が入ってませんか?と尋ねたところ、入っているとお答えになられました。 地質学上、その土地は昔、海の底だったらしく、にがりの成分は混入している筈だとのお答えでした。 ちなみに、東大名誉教授の大石先生に指示されている岩田先生は、文明発祥の地を、新疆ウイグル地区とされており、シュメール人がメソポタミア文明を起こした源は新疆ウイグル地区という説を唱えられております。 現日本人の祖先の一つには、必ず、新疆ウイグル地区に端を発するシュメール人「海士(あま)族」などであるとされ
ております。 この新疆ウイグル自治区と大地震の関係は、次回に。
495ーー間違いだと・・・  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月28日(水)14時46分10秒
[手先]は、「組物」ではないでしょう。 肘木と斗の組まれ方の態様でしょう。「升」?「斗」の間違いでしょう。
494ーー組物は何処にあるのか  投稿者: 管理人  投稿日:12月26日(月)19時49分37秒
 組物を使っている建築が何処にあるかと言うと、大きいお寺なら一棟か二棟くらいはあると思います。本堂でも多くの場合、方丈形式ならば内部にしかありません。むしろ、小さいお堂や山門、鐘楼に使われている場合が多いようです。神社でも拝殿は組物が使われていない場合が多く、後ろに廻って本殿を見て下さい。最近の本殿は覆屋の中に入ってしまうと見ることが出来ません。
 古建築研究会のぺーじに権兵衛 さんの近くの建築も載っていると思うので参考にしてみて下さい。
493ーー組み物  投稿者: 権兵衛  投稿日:12月26日(月)16時39分56秒
横槍すいません。現在大学で古建築の事を、簡単にではありますが勉強(受講)しています。その講義の課題で「"組み物"を写真に撮って集める」というのが出されて早速今日、
地元のお寺やら神社を見て回ったのですが、手先・升・方斗etcのいわゆる"組物"が見当たりませんでした。
神社やお寺だからといって、"組み物"があるとは限らないのですか?
それとも僕の見方が悪いのでしょうか。
492ーー雨は横殴りのときもあり、軒の出だけでは対処しきれませんね  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月26日(月)00時50分55秒

古代の工匠が地震の恐さを建築に表現することはないと思います。それよりは毎年のように来る雨の季節に対処したことは火を見るより明らかです。
????????????????????????????????????????????貫の形状で解かる古代の設計技術・設計思想  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月26日(月)00時27分59秒 を是非お読みください。
なんとなくで造っているわけではありません。 古建築は、見るに、よく構造もデザインも用途に応じ、考え抜いて造られております。 そして未だにたくさんの知恵に気付かせて貰っています。

491ーー貫の形状で解かる古代の設計技術・設計思想  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月26日(月)00時27分59秒
知らずに工人を馬鹿にしませんか?
清水の舞台の柱脚の貫と薬師寺西塔の貫を比べてどういう所感でしょうか?
清水の舞台は、X方向もY方向も柱勝ち半固定ラーメン構造です。太い柱に断面二時半径の大きい(成が大きく巾が狭いということ)貫が断面欠損防止を考えX方向Y方向の貫が段違いに幾重にも取り付けられております。
これに対し、薬師寺西塔の貫は、通し貫ではありません。 更に、上記に比べ断面2次半径も小さく設計・施工されております。
つまり、清水の舞台は、剛性重視型の貫の設計がなされており、これに対し西塔は、強度重視の設計です。 ある程度やわらかく大きく揺れて横力を吸収する骨組みです。
構造面をよく考えて吟味して命がけで建てているわけです。 古建築を非安全なものだとか言うのは失当です。 昔も今もそんなにかわらないどころか、「棟梁不在」で大工の腕はむしろ全体的に落ちていましょう。
490ーー命の尾の重さ  投稿者: 管理人  投稿日:12月25日(日)20時30分24秒
 きっと、命の尾はかなり重いのでしょうね。
 現代でも、古代でも技術は限界があるのです。完璧なもの作ることは出来ません。
 古代の工人が100%安全と思って建築出来る訳がないと思っています。
 現代でも不可能なのだから。
489ーー当時の排他的身分制度と支配層の命の尾重さをなんと心得ているのか?  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月25日(日)16時29分13秒
天皇陛下はどのように生活していたかはわかりませんが東大寺の高僧もごく普通の家(瓦屋根でない)で生活していたと思います。また、当時の天皇陛下でも東大寺に行啓するのは年に数度のことと思われます。それも1〜2時間くらいでないでしょうか。
 普段の生活の場から考えるとごくわずかな時間でしょう。
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ではお伺いいたしますが、姐歯元建築士さんの手抜き構造設計でもいいんでしょう?
私は生まれてこの方姐歯士の最弱な構造計算強度の震度5弱の地震を一回しか体験してません。経験したのは40になってからです。後、私に余命30から40年あるとするなら、もう一回経験できるか否かの頻度です。マンションの寿命、建て替えサイクルは、実際40年くらいですから、管理人さんの論理からすればなにも騒ぐ必要ないじゃないですか? 所詮権力者が1、2時間しか使わなく大地震にあう確立が論じるほども無いというお考えは、非人間的です。こないかも知れないが必ず来る自然の猛威に永年にわたり安心なように計画造営されたのが、現在まで古建築が残っている理由の一つです。建物、特に権力者による造営は、そんな(1,2時間の使用時に大地震がこないから適当な耐震性で良いという主張)気構えのシロモノではないんです。 人の命、取り分け当時の身分制度の中、権力者の命の重さは重大です。
ご一考を!!
488ーー現代と違う怪我と命  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月25日(日)16時11分49秒
地震で、塀が倒れたりして怪我をすれば、医療も薬も無い時代は、大変なことであった。 ちょっとした事故が命に関わる時代もあったでしょう。例をあげれば切り傷一つで破傷風、やけどでショック死、足を複雑骨折して一生杖をつく・・・
大地が鳴動することは、自然崇拝(メソポタミアも縄文も弥生も)を文明の源とする上古代にとって単なる「自然現象」ではなかった。逆に自然現象も含め自然の営みが「信仰や宗教」を生んだのだ。さすれば、地震と倭国工人の建築意識を切り離すことは、文明論的にも不可能である。管理者さんに一考を迫るものである。
487ーー大仏を「モノ」としてみてませんか?  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月25日(日)13時49分54秒
日蓮正宗の富士のお山にご本仏日蓮が顕したもうた信仰の無いものから見れば「紙に墨で書かれた文字」の大御本尊「一幅の大曼荼羅」は、爆弾が落ちても安全なるように秘蔵厳護されている。大仏という「モノ」は、「モノ」ではなく「信仰の対象」「仏のそのもの」ともいえる存在であることを忘れてはならない。 数十年否、数百年に一回しか明かされない御本仏や御神体もあります。地震で壊れて直せば良いなどと言われる根拠を知りたいものである。
486ーー古代の木造帆船技術と航海術と古墳と乗馬技術  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月25日(日)13時34分52秒
皆さんはチークという材料をご存知でしょう。油を多く含みますから、板を焦がすことにより曲げやすくなります。板は、打製石器で作れます。皆さんの想像を超え、髭も剃れるくらい鋭敏です。欠けたらまた叩いて刃をつけます。太陽暦を持つ古代文明はすなわち、羅針盤をもてると考えます。 実は、帆船のマストを逆さにすると、五重塔の心柱の構造のようなものだとする学者もいます。(これについて私は、以降詳しく話し合うつもりです)
何が言いたいか?
 皇族騎馬民族説を言いたいわけではありませんが、地震情報は、「移動と征服の歴史」の中では意外と伝わりやすいと思えるのです。地震は、がけ崩れや津波を伴います。洞穴で生きる部族にとって、家を奪われることも崖道がなくなることもあったでしょう。雨季に地盤が緩んでいるとき土砂崩れに見舞われたことも、津波で流されたこともあったでしょう。せめて家だけは地震と関係なく住み続けけたいと思うのが自然ではないでしょうか?
485ーー古代の夜  投稿者: 管理人  投稿日:12月25日(日)13時22分45秒
 古代の夜は暗闇でした。今よりも空気はきれいだったでしょう。晴れた夜は月明かりで、夜目でも遠くを見ることができたでしょう。星も降るように数多くの星を見ることができたでしょう。しかし、天気も晴れた日ばかりではありません。曇りの日もあれば、雨の日も、満月ばかりでなく、新月の日も。古代の人、江戸時代の中期頃までは暗闇の中で生活をしていました。
 一日の半分は暗闇の生活をしていた人達は夜は安全なところで就寝したかったと思われます。多くの地域で遺跡を発掘して、復元される竪穴式住居は、キャンプのときのテントのように手間がかからず、快適な住居を供給します。大きいものはテントでも作るのが大変です。竪穴式住居でも大きいものは作るのが大変だったでしょう。
 阪神大震災や新潟の地震で多くの被災者は、とりあえず庭や、公園でテントを張ったり、車で生活をしていた風景を思い出されます。あのかたちが地震では一番安心して生活できるものと考えます。
 天皇陛下はどのように生活していたかはわかりませんが東大寺の高僧もごく普通の家(瓦屋根でない)で生活していたと思います。また、当時の天皇陛下でも東大寺に行啓するのは年に数度のことと思われます。それも1〜2時間くらいでないでしょうか。
 普段の生活の場から考えるとごくわずかな時間でしょう。確率を計算する気にもなりませんが、古代の人が安全なところで生活したように高僧、天皇陛下も安全なところで生活していたと思っています。
 あまりにも「当たり前の」ことを書いてしまいました。古建築研究会はこのような「当たり前の」ことを勉強しています。古建築研究会はあまり難しいものは研究していません。専門的なことを知らない素人の集まりです。是非、御質問もごく普通に疑問に思っていることをお願いします。
 素人の管理人より
484ーーかまって頂きまして・・・  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月25日(日)13時10分25秒
「高層」を「高僧」と改めさせて頂きます。
483ーー大仏殿に高層?  投稿者: 管理者  投稿日:12月25日(日)00時24分46秒
大仏殿に高層?・・・、はいないでしょう。たぶん
482ーー法隆寺金堂の豕叉首  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月25日(日)00時00分50秒
法隆寺食堂は小屋組みに於いて叉首に斗と肘木を載せている。
軸組みに使わず、木割という断面2次半径、坐靴長さ、細長比をわきまえて貫を使用し、スジカイを使わないのは、礎石立ち工法に必要なこと=横力対策ということ(転等モーメントを殺す)伝統だとか、古いから貫で新しいからスジカイなどいうつもりなのか?
現代建築を真に知る・造る・設計することは古建築理解の助けになる。
よく勉強されたし。
481ーートラスやスジカイは軸組みに敢えて使われなかった  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月24日(土)23時46分40秒
渡来の話はさておいて、小屋組みに於いて材を三角に使う(曲げモーメントを軸方向力に変えるということ)合理性をわきまえていたが軸組みにはスジカイを用いてない。つまり、掘建て形式により注脚固定度を上げることをやめ、礎石立ちに変えるという事は、貫の登場以外に方法が無い。材を三角(トラス)に使うスジカイではだめなのだ。転倒モーメントが生じるからだ。このことからも礎石立ちそのものがそもそも地震を始めとした横力に対する仕様として完成していた。屋根に三角を用いたが軸組みに三角を用いないことが礎石立ち工法に必要不可欠なものであり、それは横力対策であるということ。勿論五重塔は、100年位練られているだろうと思われる。大仏殿に高層や天皇がいて大地震が来て死んだら誰のせいだろうか?修理すればいい?開いた口がふさがらない。
480ーー雨はどこでもふりますよ  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月24日(土)23時09分53秒
当たり前のことは研究でも何でもありませんね。
479ーー上古代を勉強しなさい  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月24日(土)23時07分16秒
私は、本日も東京大学の歴史学者と打ち合わせでした。
ここは、管理人さんが素人なので困ります。
478ーーくだらない話題で吊らないでください。  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月24日(土)23時03分21秒
一度でも私のように五重塔造営の話でも持ち込まれるくらいになってください。
もちろん議論しても私に勝てないでしょうし、謝らないでしょうからお消しなさい。
477ーー倭国の工人は地震を感じたか?  投稿者: 管理人  投稿日:12月24日(土)20時26分54秒
「倭国工人の地震淘汰必要感情イメージの醸成について」という書き込みが過去にありました。
 日本は地震国です。古代以来、日本の住宅は堀立柱(穴を掘り、そこに柱を立てて、土で埋め戻して柱を固定する)でした。そこに扠首をくみ、草屋根をかけたと思われます。これは地震が来ても、まず壊れる事はないでしょう。屋根が落ちてきても、草屋根なので怪我も軽いことでしょう。
 日本人は営々として、草屋根の下で生活をしてきました。瓦屋根の下では生活をしてきませんでした。関西では瓦屋根を寺家といい、一般の民家は茅、板葺きでした。そこでは地震も危険は感じていなかったと思われます。まして、生命の危険を感じる程の地震を一人の人が経験するのは関東でも一割以下でしょう。関東大震災から80年近くなります、その経験を持っている人はどのくらい、いるでしょうか。最初のタイトル「倭国工人の地震淘汰必要感情イメージの醸成について」という書き込みの中に、埼玉県で「1931/09/21 西埼玉地震 場所・埼玉県西部 規模・M6.9  死者16人」とありますが日本人の中でこの地震を知っている方がどの位いるでしょうか。
 古代の工匠の多くは関西に住んでいました。前記の資料の中で関西、特に朝廷のあった奈良、京都を取り出すと
「地震被害0をめざして」のサイトより・・・前記「倭国工人の地震淘汰必要感情イメージの醸成について」の中に記載されていたもの
http://contest.thinkquest.gr.jp/tqj2000/30295/history/china.html
976    京都・滋賀県   ?         ?
1185/07/09 京都大地震 京都・滋賀県       ?   多数
1596/07/13 伏見大地震 近畿地方中部       ?     多数
1662/05/01 畿内・丹後・東海西部地震 滋賀県   7.4?   多数
1830    京都府                  ?       280
1927/03/07 北丹後地震 京都府北部       7.3  2,900
 これから読み取ると前回の地震を経験した人は二度経験することはほとんど無いということです。一番短い、1596/07/13 伏見大地震から、1662/05/01 畿内・丹後・東海西部地震まで66年もあります。物心がつくと言われる年代の5才で経験した人も71歳になっています。人生50年と言われた時代でどのくらい、その経験を伝えられるでしょうか。現在みたいにメディアが発達した時代では、関西の地震を我が身のように感じることが出来ますが、新聞もテレビの無い時代に遠隔の地域にどのように伝えることが出来るでしょうか。北海道の地震を京都の工人はどのように感じたでしょう。恐い地震と感じたのでしょうか?
 古代の工匠が地震の恐さを建築に表現することはないと思います。それよりは毎年のように来る雨の季節に対処したことは火を見るより明らかです。
 詳しく調べたことはありませんが関東のお寺でも、江戸時代の「お堂」が瓦葺きであっても、ご住職や住僧の家は茅葺きが多いように感じられます。掲示板の皆様も是非、調査してみて下さい。現在瓦葺きでも過去は茅葺きであったように感じています。前にも書きましたが「お堂の中には仏像しかいません」、人は住んでいないので、壊れても、仏像やお堂は修理すれば済むのです。
476ーー茅刈りに行ってきました。  投稿者: 管理人  投稿日:12月24日(土)19時04分21秒
 今日、福島県いわき市に茅刈りに行ってきました。いわき市の「海道・岩城かやぶき伝承会」は茨城県から福島県に渡る太平洋岸にある茅葺き民家を残したいという思いから、先月から活動を始めました。今回最初の会員参加活動として12月24日に茅刈りを開催しました。次回は1月にもあります。実際に刈った茅で屋根を葺く講習会も予定しています。興味のある方は古建築研究会までメールをください。
475ーー掲示板の書き込み削除について  投稿者: 管理者  投稿日:12月23日(金)15時25分30秒
 藤巻さんからの書き込みがありましたが削除しました。メールで古建築の話題をお願い申し上げたのですが、また法律関連の話題を載せてきたので削除しました。
 是非、古建築の話題をお願いします。
474ーー藤巻様  投稿者: 住めば都  投稿日:12月23日(金)13時48分1秒
いいかげんにしなさい。
このホームページ・掲示板は、行政の公的な掲示板でもなければ、社会の公器たる新聞の投書欄でもありません。あくまで民間の古建築研究会が善意で設置しているプライベートなものです。
したがって、設置主旨にそぐわない書き込みがあったと管理人が判断して削除する正当性があります。わかりやすく言えば、藤巻(いわたろう、小工)様は、他人の家に上がりこみ、傍若無人の態度で混乱をひきおこし、いすわり続ける居候のようなものではありませんか。それは今回の引用の件以前からの異常な頻度の過剰な書き込みを含むと思います。
社会人としての常識(相手を思いやり、ゆずるべきところはゆずり、互いに気持ちよく暮らすという常識)に欠けると言わざるをえません。法律論以前の問題です。よく反省し、以後書き込みを止めるべきです。
あなたのおかげで、有意義な掲示板が台無しです。以前は宮大工志望の若い方々からの相談の書き込みが、しばしばあり、管理人さんが丁寧に温かく対応していたのに、今はそのようなことがなくなりました。残念です。
告訴検討中などと脅すことは、金品が係らなくとも、恐喝罪の可能性なきにしもあらずです。法律を学んだ方なら理解できるはずです。
 この間に10数個の「藤巻 巌 」さんからの投稿がありましたが削除しました
 誹謗、中傷の書き込みですので掲載しません。
473ーー掲示板の過去の書き込みに対して  投稿者: 管理人  投稿日:12月19日(月)20時24分11秒
 今回の掲示板の混乱の関係で多くの書き込みがあり、過去の書き込みが見られなくなりました。古建築研究会のホームページに過去の書き込みのログがあります。掲示板開設以来の古い書き込みが見たい方はこちらをご利用下さい。
472ーー掲示板の混乱に関する反省  投稿者: 管理人  投稿日:12月19日(月)20時11分34秒
 このたび、古建築研究会の掲示板混乱について、多くの人にご心配をかけた事をお詫び申し上げます。多くの人から電話や、メールをいただいた事に御礼申し上げます。
 今回、掲示板の著作権に関する問題について、どのような事が混乱の原因になったかを反省しています。
 まず、第一に私自身が掲示板の記事に関して言えば、普段に読んでいる本のように引用に関しては「誰が」「何処で」「何を」書いているかを表記しているのが”当たり前”と思っていました。
 今回の件に関しても、「住めば都」さんの投稿「すでにご自分で原稿化されているものを、適宜、話題に合わせて引用されているようにも思えます」を見るまで「藤巻 巌 」さんの文章だと思っていました。早速、リンク先のページ「特集? 木の家づくりの歴史に学ぶ」
http://wood.co.jp/kinokokoro/no17/toku1-1.htm
を見たところ、文章の最後に「酒井」と署名があり、「藤巻 巌 」さんの文章ではない事が判明し、すぐにメールをして削除した次第です。
 著作権法の引用のルールには
(1) 引用する必然性があり,その範囲にも必然性がある
(2) 引用部分の出所を明記する
(3) 引用部分が「」などで明確に区分されている
(4) 自分の文章が「主」であり引用部分が質的量的に「従」である
とあり、管理人として「(2) 引用部分の出所を明記する」だけでも問題だと思いました。しかし、「藤巻 巌 」さんの説のように「「全文」を【引用】ではなくリンクを表示させて頂きご【紹介】させて頂いたまでであり、なんら基本的には「引用問題」と考えるより【紹介問題】なのではないでしょうか?」とのような「考え」を持っている人がいるとは考えませんでした。
 今後、掲示板に書き込む方にお願いいたします。全文を複製するような行為は著作権法違反と考えます。「紹介」とは見なしません。引用に関しても「引用したページ」、著作者またはページの管理者、または会社名を表記していなければ「引用部分の出所を明記する」と見なしません。
 また、自分と同じ考えで、どんな素晴らしい文章でも、他人の文章は他人のものです。稚拙でも良いから自分の言葉で語って下さい。それが文章を引用、紹介した人に対する礼儀と思います。
471ーー「魂で感じる考察」シリーズ続編(1)  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月18日(日)23時38分15秒
十六菊花紋の謎―日本民族の源流を探る
消えたシュメール人の謎―新・日本人起源説 古代史の超深層
日本人はどこから来たのか―古代日本に“海上の道”を通ってやって来た部族がいた!
消えたシュメール王朝と古代日本の謎 知の冒険
日本超古代王朝とシュメールの謎―日本建国のルーツ「海人族」と「銅鐸族」の正体
日本超古代文明とシュメール伝説の謎―世界最古の文明は中央アジアの高峰にあった
上記本は東京大学名誉教授大石泰彦氏に師事されている評論家「岩田明」先生の作品です。
「魂で感じる考察」シリーズで、一部述べましたが私が感じ考察を加えている部分をメソポタミア文明まで紐解き、多角的にご研究なされておられます極めて高名な評論家岩田明先生とお会いし、懇談する機会に本日恵まれ、充実した日曜日でした。
470ーーあなたのお名前は?  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月18日(日)23時10分48秒
匿名で且つアドレスも無く「あなたは」ですか?
仏閣ファン さん?
以降くだらない質問はされないようにしてください。
理由は、知識だけでは「食えないからです」
馬鹿にするのも程ほどに
合掌
469ーー藤巻さんへ  投稿者: 仏閣ファン  投稿日:12月18日(日)22時00分52秒
あなたは知識に興味がおありな方とみました。ところで大工として今まで携った(社寺に関わる)仕事を(何処の何寺程度で結構です)是非教えてくださいませんか?また本堂などは何十と造営されたものと思われますが、一番(貴殿が手をかけたもので」)思い入れが深いところなどを教えてください。近くに行った折などには、外からでも拝見したく存じます。合掌
468ーー古建築を見学に行くと  投稿者: 管理者  投稿日:12月15日(木)14時32分49秒
 古建築を見学に行くといろいろな所で忘れ傘の伝承や、逆さ柱の話を聞くことがあります。完璧なものは出来ないものと、昔の職人は謙虚にどこかに手を抜いた証(あかし)を残したものと思います。人間はどこかに欠陥はあるし、完璧なものは作れないものと思っています。むしろどこかに欠陥があることを自覚し、日々努力している人や、人の意見を聞き、自分のものにしている人に尊敬の念を持っています。
467ーーよくわかりました  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月15日(木)13時11分28秒
ご丁寧にお返事・アドバイスありがとうございました。
466ーー職人も学者から学ばなければ  投稿者: 管理者  投稿日:12月15日(木)11時48分11秒
 文化財の修理で職人が先生の言を聞かずに勝手に直してしまった例があります。建築的には問題ありませんが文化財的にはひどくなってしまいました。職人も学者の言葉に耳を傾けなければ、次の時代に文化が伝わらないと思います。
 また、現代はすべての技術に専門家がいます。当然、大工職人の中にも専門職がたくさんあります。すべてを習得しようと思えば、可能なのかもしれませんが無駄でしょう。何かひとつの専門家になり、後は知識と知っていればよいのではないでしょうか。自分の知らない専門職の人には誰でも耳を傾けるのではないでしょうか。
 学問の世界も同じです。専門家も多くいます。これだけ多くの本出ていて、建築についても構造から、造形、古建築等々数限りがありません。すべてを読んで知ろうと思えば、本を読むだけで一生を過ごしてしまうでしょう。すべてを知ることなど不可能だと思っています。
 大学の先生も考えてみれば、学問の職人でしかありません。その道を専門に研究している姿は、そのほかの畳職人や茅葺き職人などと変わりはしません。
 いろいろな話を「狭い学際で」よいから雑学的に知るだけで十分でないでしょうか。人生は短いし、楽しく勉強しなければ面白くありません。繰り返しますが人生は短い、すべてを知ることは不可能であると理解したほうがよいと思います。
465ーー大工に聞かず強行したある古建築大学者の大間違い建築記  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月15日(木)10時35分6秒
とても高名な、日本を代表する大学者の造った堂宮建築。
暴露して事件に巻き込まれたくないので詳しく書けませんが○の補強に構造○○を用い、普通の○○で留めたというのです。
まともな大工ならこの話を聞いた瞬間に目が点になるような稚拙な所業です。
○○をとめるような○○です。 鉄釘より錆びない○○の方が強いと思われたのでしょう。 確かに抜けには○○が一番です。 しかし○○は○○加工しますのでせん断力に対しもろく折れやすいのです。 壁パネルには主にせん断力が働きます。 金物取り付けに使われるような○○より本体が太い構造○○ならともかく普通の○○を使ったと聞いてひっくり返るくらいビックリしました。 この工事の設計をなされたのも有名な建築家・大学者ですが監修をなされたのが超有名な大学者であるといいますから本当にびっくりです。
464ーー職人気質の本義が解からず、もし職人からも学ばないのなら狭い学際で終るでしょう  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月15日(木)10時03分12秒
私など足元にも及ばないとてつもない古建築の豊富な知識・見識を有する管理人様のことですから、ずいぶん「知識」をひけらかしているという印象をもたれるのは、無理もありません。古建築知識で言えばこのHPの日本一の量が即ち管理人様の知識の淵源の一端を示すのでしょうから・・・。
 私は、建築界に文系大卒から父の会社に入り営業を経て設計・施工に携りました。その中で一つだけ共通して言えるのは、「設計事務所と職人の考え・見識・技能が違う」が設計事務所・職人も含め「狭い範囲の専門家の集まり」が大きな建物を造ってゆく・・・ということでしょう。過去に作られた「物」を見たり学際的に「広く」ご研究されておられる管理者様の大学者ぶりには頭が下がることばかりであり、私など足元にも及びませんし、いつも大変為になる論考を御投稿なされるので「とてもよい勉強になっている」というのが正直なところです。
 私は、古建築などが【どう作られているか】は、「過去の残存物」ですから解かるわけですからそこには一応以上の興味はありません。答えは「大方力学的に環境的によく合致して造られ、雷や戦乱を避け、維持されたものは残った」のだから「どこがそうなのか」ということで、モデルを揺らしたり風で煽ったりすれば良いということでしょう。私は、そうではなく権力者・倭国工人・渡来人等の設計者が【どういうことを感じて携わったのか】をテーマとしておりますので職人の気持ちの観点を大切にして論じているだけなのです。設計図がいい加減だろうと状況が極限状況だろうとなんだろうと「職人」は、完成させなければならない厳しい現実があります。ものを造るのは大変です。色々辛くなっちまったときも身体を張らなければなりません。職人気質の本義を理解した上で「職人の泣き言」などという言葉があるくらい辛い思いをいて一つの技術を完成させるのですから職人から学ぶことが無いなら【学際】は上っ面な物でしかなく広がらないのではないでしょうか。
463ーー私の尊敬する大工の師匠  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月15日(木)03時03分34秒
3人いる尊敬する師匠は、皆誰よりも早く寝て早く起きる。 朝少なくとも1時間以上前に現場についている。 現場があるときは、酒を晩酌程度しか飲まない。 仕事中どんどん先を読み指示をする。 私がさらに先回りしたときは、心から感謝の意を言葉にしてくれる。 誰よりもす早く一番危険な箇所に出る。 当時仕事のできない私にもどんどん任せてやらせてくれる。 適当なところでアドバイスをくれる。 棟梁のリズムに周りが乗せられてゆく。 知らず知らずの打ちに皆が協力しだす。 仕事になれた後も思わず私が棟梁の小僧のように合番を果たしている・・・。 そんな私を私自身苦にならないような魅力がある。 道具も厭な顔せず貸してくれる。 現場がどんどん捗ってゆく。
和気藹々の現場だかお客さんがうきうきし出す。 喜ぶお客さんの顔を見て更にやる気が涌いてくる・・・。 私など足元にも及ばない。 仕事を教えていただいた棟梁に感謝!!
ノー書きだけじゃ建物はできないと悟らせて頂いたのです。
462ーー学者よ謙虚に大工に学べ!!・・・木造折り返し階段の作図  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月15日(木)02時29分59秒
古建築などという高尚なものではなく建売住宅などで使われる折り返し階段のお話です。
今まで散々CADで描かれた大笑いの【階段施工図】を目にしてきた。
【先生】などと呼ばれているものの中でまともに木造折り返し階段の施工図が描けるものは恐らく10パーセントを切ると思われる。 段鼻墨が何のために必要か?直行部とササラの折り返し部との繋がりがなるべく目立たないようにする為の納め、折り返し部ササラの形状原寸が解かるものは、5パーセントを切るのではないか? 木造に詳しい「先生」は、本では絶対解からないから【棟梁】に教わったとか【元大工】だったとか【工務店のせがれ】さんだったりするパターン以外余り聞かない。
461ーー感覚的古建築構造問題です。   投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月14日(水)22時16分24秒
問題一
現薬師寺西塔の礎石と東塔の礎石の形状の違いと光付けの違いを水盛り方法を含め論ぜよ。
問題二
頭貫と柱の断面形状の相関関係について木割を含め論ぜよ
問題三
力垂木、せがい造りを桔木と関係つけながら論ぜよ
問題四
和小屋組入り母屋屋根の種類について知るところすべて挙げ外見上の見分け方を示し比較せよ(葺材の違いは比較の必要なし。)
問題五
大地震時、礎石立ちと貫工法との相性について「終局耐力」「遊び」という言葉を用い説明せよ総合建設業許可(建築工事業・大工工事業・管工事業)棟梁 藤巻 巌
460ーー古代の材種  投稿者: 管理人  投稿日:12月14日(水)20時26分2秒
 最近読んだ本なのですが、本の題名を控えるのを忘れたんですが、その本によると、縄文、弥生を通じて建築材料は広葉樹だそうです。針葉樹はあまり使われていなかったようです。北国の三内丸山遺跡も栗材を使っています。廻りには沢山の針葉樹があるにもかかわらず広葉樹を使っています。
459ーー教えて貰うものは無さそうですね  投稿者: 管理人  投稿日:12月14日(水)20時19分17秒
いわたろうさん
「全ての【もの】は造ったものが一番良くわかっているものです。」
 この文章を見るとすべて判っているのならばここに来る必要はないのでしょうか。
 それとも、「自分は何でも知っているんだ」ということを見せびらかしたいんですか。
458ーー学者よ!職人よりよく学べ!!  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月14日(水)15時43分50秒
 日本で2番目に大きいトンネル工事会社(年商200億)があります。その会社の監督さんの話です。その会社には,難しいトンネルを掘れる班が1つしかないそうです。いつも東京支店と横浜支店で取り合いになるそうです。それらの支店長は犬猿の仲よりまだ悪いそうです。何故こうなるか?
 一言で言うと「人が死なないとトンネルを掘れないからです」この意味がわかる方は、「建築」の方には少ないでしょう。土木の方ならわかるでしょう。
 つまり、トンネルを掘ってゆく→ボーリング「データー」と違う地層になる→異常に予想しない現象が起こりだす(落盤や出水)→ベントナイトなどを注入する→好転しない→ポンプが故障しないうちにシールドマシーンを引き上げるか→いや、ゼネコンに追加工事費をもらえそうにないから何とか踏ん張るか→?引き上げる?続行・・・
 上記のような極限状況の中、誰が判断するか? 発注者(役所)の人間は、構内までこない。(死んだら厭なので)元請のゼネコンの監督も構内までこない(死にたくないので)この判断は、良くある判断で、何度も死にそこなった職人のみが判断を下せるのだ。日本で2番目の会社とてその班は1組しかいない。地質データーだの学術など全く関係が無い。  トンネル屋の下請けの職人会社が玄人筋の職人でなくとも工事ができるような職人を殺さない研究をしてもらいたいものである。小説や漫画は通用しない技術の最先端が職人の世界にはまだまだたくさんある。学者よ!職人より良く学べ!!
457ーー建て方は命がけ  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月14日(水)15時21分55秒
材料を刻むのも建て屋を起こすのも命がけなのです。丸鋸だってとても危ない。昨日は、よそのベテランの大工が一人指を落としました。身体は凍るし、年末でばたばたであること、日がすぐ暮れてしまうことなどで、焦っていたんだと思います。現場は厳しいです。様式論や比較論は、楽しいですよね。命が掛かってませんから・・・。
456ーー刃物の教え・刃物の記憶  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月14日(水)14時01分32秒
秋田県の大工名工の息子を見習で預かったとき。
名工のお父様が挨拶にこられたんですね。せがれさんを前にして鑿や鉋の話になったんですよ。そのとき私は、都会では通用しない話として受け流したんですね。名工のお父様がお帰りになられた後、刃物を出してきて「見てくれ」というんですね。まだまだだけどまあまあ良い仕上がりだったんですね。でも私があえて「まだまだだな」とだけ言って私のを持たせたんですね。見る見る顔が赤くなっていき気まずそうになったんです。せがれさんは、名工の父さんやお兄さんの刃物を見て育ったんでしょう。父親の鑿や鉋の話を、都会では通用しない話として受け流した私の刃物はさぞかし・・・と思いきやということでしょう。自分の刃物を見せて「まだまだ」と言われた意味が解かったのでしょう。ここが大事なのです。まがりなりにも名工のせがれとして刃物が一応研げるまで鍛錬した経験があったから解かったのです。そしてわかる才能が備わって初めて木がわかるのです。工法がわかるのです。より良い刃物があればよりよい工法を採用し木造建築技術が進歩することを【身体で感じる】のです。
 つまり、たとえ古建築とはいえ、柱一本立てたことのない学者が木組みを語り、刃物一つ研げない学者が、木を数値で語っているということが信じられません。例えば、【古建築の木組】は明治以降に建築界に突如出現した「学者」が発明したものでしょうか?
例えば【普通の木造の木組】は、治以降に建築界に突如出現した「学者」が発明したものでしょうか?
過去の工人に見習うことなしに表面だけ語ってはなりません。ただただ飯の種に語る材料を提供してくださった古建築に頭を下げるべきです。私などは古建築を見るたびにありがたい気持ちになります。全ての【もの】は造ったものが一番良くわかっているものです。学者の論理は、たくさん大工が植え、大工が育てた木の集まった森を見て木を語っているようなものだと思います。究極の到達点は、古建築とイコールか以下のものをお金を貰い研究するのが学者です。様式論や比較論は、楽しいですね。命が掛かってないから・・・。
古建築の本なら市内の全ての図書館で目を通してないものはありません。学者は、狭い分野を掘り下げる物書き業者です。光がエリートから現場の人間に行かない限り明るい社会は程遠いでしょう。 学者は、研究費だけでなく大工育成費も考えるべきです。
総合建設業許可(建築工事業・大工工事業・管工事業)棟梁 藤巻 巌
455ーー都会の大工の現実は・・・  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月14日(水)10時19分22秒
私には、3人の尊敬する棟梁がいます。 それぞれ素晴らしい技能を持ち人格も抜群です。
その3人の棟梁から学んだこと・・・【自分だけが図面の行間が読めて技能があり仕事ができても現場は完成しないしお金を支払って貰えない】ということです。 下記投稿の「若い奴はいろいろ教えてくれって、言ってくるが私は教えない。私も師匠から教えてもらったことはない。師匠の仕事を後ろから眺めて、技術を盗み、師匠の技能を憶えたものさ」という話は、現在では、【田舎大工】のお話です。 今は道具もいいですし【即戦力】の時代です。 施主の予算内で終らせて【当たり前】、それより【早く】なければ【次の仕事を貰えない】【現実】があります。 如何に朝の打ち合わせで施工要領や段取り、注意事項、監督さんなどとの口の聞き方、図面と収まりの逃げ方や、性格に応じた指導、仕事や相性に応じた大工同士の組み合わせなどを考え徹底させるか!です。
「若い奴はいろいろ教えてくれって、言ってくるが私は教えない。私も師匠から教えてもらったことはない。師匠の仕事を後ろから眺めて、技術を盗み、師匠の技能を憶えたものさ」等という話をしているベテラン大工は指導力なし、協調性なしということであくまで当社では即刻「首」です。
総合建設業許可(建築工事業・大工工事業・管工事業)棟梁 藤巻 巌
454ーー職人気質(カタギ) vs アカウンタビリテイ  投稿者: 住めば都  投稿日:12月14日(水)10時08分0秒
 日本の建築業界を構成する各セクター(大工職人、建設会社、施主あるいは販売会社、全体設計、意匠設計、構造設計、建築確認の役所など)では、それぞれの閉鎖性がとても強いのではないでしょうか。互いのコミュニケーションがうまく図られていないという印象を持ちます。互いに利用できるところは利用するが、それ以外では協力しない風潮があるのではないでしょうか。昨今の強度計算偽造は、それこそ業界の構造的なものから来ていませんか。
 そうした体質が、「技術は盗め」という職人気質に由来するような気がします。しかし、それは、昔はともかく、複雑で高度、係わるセクターが非常に多い現代建築では、互いの意思疎通がうまくいかなければ、「ごまかせるものはごまかそう、手抜きできるところは手抜きしよう、発覚しなければかまわない」とういう方向にいってしまい、「バベルの塔」をつくってしまう結果になりがちではないでしょうか。
 旧約聖書に出てくる「バベルの塔」とは多くの方がご存知のように、古代都市バビロンの人々が天にも届く高い塔を建築し始めたところ、神が怒って、人間たちの言葉を互いに通じないようにした。その結果、塔の建築はストップし、やがて崩壊したという話です。バベルとは、「荒れた言葉」をも意味します。つまり、建築物が高度であればあるほど、係わる人間のコミュニケーションがなければだめということです。
 対照的なやり方をアメリカ人はやっています。第二次大戦中、南太平洋の島々(テニヤン島、サイパン島など)に次々に飛行場を作って、日本本土爆撃をやりましたが、兵舎や将校宿舎はツーバイフォーやプレハブ工法で、短期間で建てたと思います。秘密の技法、技術はないわけです。アメリカは移民社会ですから、専門家も市民も同じテーブルで議論しあい、よいものはよい、悪いものは悪い、と言い合い、説明責任(アカウンタビリテイ)を果たします。公聴会なども、しばしば開催します。訴訟が多いのもこうした状況の裏返しです。
 現代日本の、とくに高度な建築に関係する方々は、もっとオープンマインドになって、公益とは何かを改めて考えてほしいものです。
 国土交通省では、建築基準法改正の動きが出てきたようですが、ぜひ「間違いをおこしやすい人間が作っている」という認識で、齟齬(エラー)をできるだけ少なくするにはどうしたらよいかという、「品質管理」の思想でやってもらいたいものです。自動車メーカーのように、同様に高度技術と技術者間の意思疎通の問題を抱えてきた分野では、安全性という面から徹底追求して、世界に誇る日本車ができるのですから。
 それにしても何百年ももつ五重塔を作った宮大工さんたちは、現代日本の建築業界の現状を知ったら何というでしょうか。
453ーー大工職人  投稿者: 管理人  投稿日:12月13日(火)22時38分27秒
 私の知っている大工職人は「若い奴はいろいろ教えてくれって、言ってくるが私は教えない。私も師匠から教えてもらったことはない。師匠の仕事を後ろから眺めて、技術を盗み、師匠の技能を憶えたものさ」と言っていました。
452ーー古建築の本  投稿者: 管理人  投稿日:12月13日(火)22時18分40秒
 古建築の本は沢山出版されています。もうすでに故人になられた方の本も図書館に沢山あります。また、現在古建築を研究されている方の著書もかなりの数、出版されています。古建築を研究する場は、それなりにあると思っています。また、学際的に、道具の歴史や、民俗学、農業、文学、工業等々、古建築を研究する為の書籍が多く出ています。建築だけでなく広く目を開き、研究してみて下さい。
451ーーいわゆる【学者】という【職種】  投稿者: 藤巻 巌  投稿日:12月13日(火)15時01分54秒
古建築の議論は、政治家の言葉で言うと・・・
「この国分寺はわしが作った」
業者は、「いいえ、実際は、私たちが作ったのです」
設計者は、「いいえ、私の作品です。」
納税者は「税で作ったんだから作ったのは我々です」
材料屋さんは「うちの材料で作ったんです」
職人さんは「俺達がいなければ完成しなかった。命がけで造ったのは俺達だ」
・・・・
枚挙に暇が無い。【古建築も同様】だ。
色々な職種の人間達が主役であり伝承者であり中心人物だ。 それぞれ立場を超え【謙虚】に教えあうべきだ。
 たまたま文章を一番読み書きする仕事をしているのが学者であるだけだ。 知っているだけではだめだ。ある有名な最期の宮大工棟梁は、自分の感じたこと意外口を開かなかったという。
 
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