近代建築図鑑

北海道・小樽市 その2

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北海道大学 オルゴール堂 海鳴楼本店 小樽浪漫館 オルゴール堂堺町店 多喜二貮番館
忍路臨海実験所 旧第百十三銀行(初代) 旧第百十三銀行(2代目) 旧岩永時計店店舗 旧金子元三郎商店
小樽市忍路一丁目 小樽市堺町1-19 小樽市堺町1-25 小樽市堺町1-21 小樽市堺町1-22
1923(大正12年) 撮影 99-07 1893(明治26年) 撮影 91-04 1908(明治41年) 撮影 91-04 1896(明治29年) 撮影 99-07 1887(明治20年) 撮影 99-07
★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物
size 4405 x 2816 size 3063 x 1853 size 2721 x 2022 size 3266 x 2738 size 3206 x 2049
01-0020-31 01-0020-32 01-0020-33 01-0020-34 01-0020-35
大学の臨海施設として、明治41年にわが国では2番目に古い。東北帝国大学農科大学水産学科に忍路臨海実習所が設置された。大正7年に北海道帝国大学附属水産専門部忍路臨海実験所に改称された。現在の建物は大正13年の建築。 明治28年に旧第百十三国立銀行小樽支店として建てられた。業務が拡大し、明治41年に通りの少し北寄りに新築移転した。平屋建ての木骨石造1階建の小規模な和洋折衷の構造で、明治初期の銀行建築の面影を良く伝えている。 銀行業務の拡大に伴い、明治41年に新たに店舗として建設された。木骨石造りの2階建てで、屋根は瓦葺き、外壁は煉瓦タイルと窓や入口の柱の白い部分とが縦じまになっているが、建設当初の外壁は石張りで重厚な雰囲だった。
時計卸商、初代岩永新太郎の店舗として建てられ、ハイカラな商店でした。平成3年の改修により正面2階のバルコニー、半円アーチ扉、手摺などが修理され、ほぼ創建時の姿になった。瓦葺き屋根を飾る一対の鯱は商店では珍しい。
明治中期の典型的な小樽の商店建築。金子元三郎商店は明治・大正時代に海陸物産、肥料販売および海運業を営んでいた。赤瓦の屋根に石造りの建物。両袖にうだつの防火壁があり、2階正面の窓には漆喰塗りの両開き窓がある。

 

       
銀鱗荘本館 ポートサイドGC 潮見台浄水場 ● 潮見台浄水場 日本聖公会
元猪股家住宅 クラブハウス 管理棟 浄水場事務所 小樽教会
小樽市桜1-1-13小樽市潮見台4-16 小樽市潮見台4-143小樽市潮見台4-143小樽市東雲町10-5
1899(明治32年) 撮影 95-06 1928(昭和3年) 撮影 99-07 1927(昭和2年) 撮影 99-07 1927(昭和2年) 撮影 99-07 1907(明治40年) 撮影 91-04
★市指定歴史的建造物 ★  ★市指定歴史的建造物 ★ 取毀 ★市指定歴史的建造物
size ・・16点 size 3018 x 1809 size 3237 x 2031 size 4173 x 2760 size 1969 x 2960
01-0020-36 01-0020-37 01-0020-38 01-0020-39 01-0020-40
鰊漁などで財を成した猪俣安之丞の住宅として、明治33年に余市町に建てられた。現在地には昭和13年に移築された。規模の大な鰊御殿は親方の住居と漁夫の寝床を兼ねている。この建物は猪俣家専用の住宅であるところが違う。   潮見台浄水場は、朝里ダムを水源としている。奥沢浄水場に次いで2番目のもの。管理棟は、八角形の平面上に、とんがり帽子状の尖頭屋根をのせた建物になっている。入口のアーチの上には、小樽の市章がある。設計は萩原米治郎。

小樽聖公会の最初の会堂は、明治28年、別の場所にあったが焼失し、現地に再建された。小樽の町を見下ろす水天宮の丘の中腹にあり、木造ゴシック様式の聖堂は、下見板張りの外壁に尖塔アーチ窓、切妻屋根に鐘楼を乗せている。

 

鉄道記念館 立正佼成会 カソリック富岡教会 カソリック富岡教会 小樽の家
旧手宮機関車庫 旧遠藤又兵衛邸 全景 正面 旧高田邸
小樽市手宮1-3-2 小樽市富岡1-9-4 小樽市富岡1-21-25 小樽市富岡1-21-25 小樽市富岡1-16
1885(明治18年) 撮影 91-04 1902(明治35年) 撮影 91-04 1929(昭和4年) 撮影 91-04 1929(昭和4年) 撮影 91-04 1926(大正15年) 撮影 98-06
★国指定重要文化財 ★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★ 
size 2920 x 2031 size 3307 x 1751 size 2942 x 1871 size 1938 x 3202 size ・・9点
01-0020-41 01-0020-42 01-0020-43 01-0020-44 01-0020-45
明治18年竣工の、現存する日本最古の機関車庫。また明治・大正時代に建設された転車台、貯水槽、危険品庫、擁壁も北海道の近代史・産業史を考える上で特別な遺産である。旧手宮鉄道施設は国指定重要文化財に指定された。 海産物卸商で富を築いた遠藤又兵衛の旧住宅。小樽港を望む高台にあり、木造瓦葺き下見板張りの武家屋敷風の豪壮な作りで、玄関脇の応接間に大きな洋風のベイウィンドウを付けた和洋折衷の住宅。現在は立正佼成会の教会。
建築デザインは正面玄関部の尖塔アーチ、屋根上に十字架を掲げた八角小塔など、外観は主にゴシック様式を取り入れている。1階は集会室、2階は礼拝堂である。設計施工・は三浦才三(三浦建築工務所)である。
小樽におけるカトリックの布教は明治15年に始まり、数度の聖堂建設を経て現在地に移った。設計を担当したは三浦建築工務所の三浦才三は、札幌のマックス・ヒンデル設計の北星学園創立百周年記念館の施工を担当している。 設計した田上義也は帝国ホテルの建設事務所に入って、ライトの教えを受けた。旧高田邸は田上義也の民家建築の第1号作品である。濃い茶色の外壁と窓の白い窓枠。軒を大きく張り出し直線を強調するライト風の木造2階建て。

 

● 小樽警察署 小樽市庁舎 おたる無尽ビル 花園クリニック 日本基督教団
旧警察署庁舎 本館 小樽無尽株式会社本店 旧黒瀬病院 小樽公園通教会
小樽市富岡 小樽市花園2-12-1 小樽市花園4-1-1 小樽市花園3-4-17 小樽市花園4-20-18
1937(昭和12年) 撮影 99-06 1933(昭和8年) 撮影 91-04 1935(昭和10年) 撮影 91-04 1924(大正13年) 撮影 99-07 1926(大正15年) 撮影 91-04
★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物  ★ ★市指定歴史的建造物 
size 3179 x 1677 size 3238 x 1975 size 2776 x 2105 size 3660 x 2688 size 2295 x 1951
01-0020-46 01-0020-47 01-0020-48 01-0020-49 01-0020-50
  越前三国の出身で小樽で財を成した土肥太吉が10万円もの寄付をし、この機に庁舎を新築した。設計者は小樽市建築課長であった成田幸一郎以下の建築課スタッフで、土肥秀二も参加したといわれる。柱頭のコリント様式が印象的。
小樽を発祥とするのは北洋銀行と小樽信用金庫の2行で、北洋銀行の前身は、大正7年創業の小樽無尽株式会社で、3度の移転を繰り返し、昭和10年に設計・施工 大倉土木で竣工した。NPO法人小樽トラスト協議会が建物を管理運営。
大正末期に建てられた木造二階建ての病院建築である。黒瀬病院として建てられ、戦後は小樽花園病院など何度か名称を変えながら使われていた。意匠は玄関部分にあり、上部の破風は腰折れ屋根。現在は企業が使用している。 花園の公園通りの角地に建つゴシック風の木造2階建ての教会である。2階礼拝堂への階段塔が角地にあり、尖塔の上に十字架がある。玄関アーチは3連アーチで、二階のステンドグラスの窓は尖塔アーチになっている。

 

日本基督教団 小樽市公会堂 北海道製缶 小樽オルゴール堂 斉田産業
小樽公園通教会 旧小樽区公会堂 旧北海道製缶倉庫 旧共成(株) 旧神野商店
小樽市花園4-20-18 小樽市花園5-2-1 小樽市港町 小樽市住吉町4-1 小樽市住吉町6-1
1926(大正15年) 撮影 91-04 1911(明治44年) 撮影 90-06 大正〜昭和初期 撮影 91-04 1912(明治45年) 撮影 91-04 1932(昭和7年) 撮影 91-04
★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★市指定歴史的建造物 ★  
size 2680 x 4112 size 3285 x 1971 size 4416 x 2645 size 2875 x 1986 size 2674 x 2062
01-0020-51 01-0020-52 01-0020-53 01-0020-54 01-0020-55
設計家の成田幸一郎と施工の高橋権次は、地元の建築家。大正末期の建築で、昭和47年に改修された時に玄関アーチの形状が変わったという。公園通りの景観に魅力を添える教会で、小樽市指定歴史的建造物に選ばれている。 明治44年、皇太子(後の大正天皇)の行啓に際してのご宿泊所として建てられた。工事を請け負ったのは小樽の棟梁加藤忠五郎(大虎)。建物は和風の建築様式で、御殿、本館、付属建物からなる。昭和35年に現在地に移築された。
小樽運河の東側埋立地に建ち並ぶ主な施設群は、大正10年代から昭和10年にかけて建てられ、小樽の鉄筋コンクリート造では初期の建物。旧第2倉庫は、現存する施設で最も古い、第3倉庫、工場、事務所棟など近代建築が集まる。
明治24年創業の共成(株)は北海道有数の精米、米穀商でした。有幌倉庫群入口にあたる角地に位置する。石造の多い小樽では珍しい煉瓦造の建築で、内部に木骨の構造を組んでいる。現在はオルゴール堂本店として使われている。 戦前から南小樽地域は繊維卸業の拠点として栄えた町という。繊維問屋の神野商店として建てられ、現在は各種避難設備および防災設備を製造販売する斎田産業の工場になっている。設計は多田設計事務所。施工赤江工務店である。

 

 

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