列島古建築紀行 第77回

  
写真・文 宮本和義

 

撮影 1999.02 

美々津の町並み  宮崎県日向市美々津  ★重要伝統的建造物群保存地区

古くから日向と京を結ぶ交通の要衝の港町で、海軍発祥の地とされている。南九州最大の白壁民家集落を残す町でもある。耳川の河口の町であることから地名が生まれたと考えられる。江戸期から耳川流域の物資集散地と栄え、合わせて高鍋藩の米蔵が置かれ、藩主の参勤交代の玄関港としての役割も担った。「美々津千軒」といわれた家並の姿は今もその栄華を伝える。
関西の建築様式を取り入れ、河内屋、播磨屋などの屋号も関西の地名である。
   
2024.08.24