列島古建築紀行　第４６回

石塀小路の家並み　京都府京都市東山区下河原町　★国重要伝統的建造物群保存地区

ねねの道と下河原町通を結ぶわずか１km足らずの見落としてしまいそうな小路である。小路の両側には高級料亭や旅館、スナックなどが並び祇園の奥座敷などと呼ばれている。小路はジグザグで秘密小路的で独特の雰囲気が楽しい。小路の外れに石垣と石塀の家並みがあるが、これが石塀小路の名の由来となっている。かつてはお妾さんの住む家が多かったことから「お妾通り」などとも呼ばれたらしい、お妾さんという呼び名も昨今ではレトロな感じがする。小路に敷かれた石畳の石の一部は、廃止された市電の石が再利用されているという。
最近は観光客のマナーが悪いためか小路は撮影禁止になったと聞く。