春挙は明治から大正にかけて関西を中心に活躍した日本画家である。庭内に恩師と両親の恩を記すための持仏堂 「記恩寺」を建立した。現在、この建物は宗教法人「記恩寺」として登録されており、今も子孫によって守られている。凝った和風のディテールを持ち、茶室や洋室もあるなど見応えある住宅建築である。