列島古建築紀行 第18回 |
写真・文 宮本和義 |
児玉のさざえ堂 |
撮影2020.02 |
-成身院百体観音堂- 竣工/明治41年(1908) 埼玉県本庄市児玉町小平 ★市指定文化財 |
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天明3年(1783)浅間山の大噴火で火砕流、岩屑雪崩、それによる洪水で1500人以上が亡くなり、多くの遺体が利根川を流れた。遺体の幾つかは江戸まで流れ着いたという。当時の寺の住職が死者のために百体観音造立を発願し、その意思を弟子も継いで観音像を造立した。しかし明治21年の火災で堂宇共々焼失し、その後、地域の人々の善意と協力で明治41年(1908)に観音堂を建立した。観音像は順次寄進された。堂は外観は2階建、内部は3層で方形の順路である。日本三大さざえ堂の一つ。他は福島県会津若松市と群馬県太田市。 |
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2020.04.16 |