9 六地蔵寺四脚門
所在地 茨城県水戸市六反田767
建立年代 1573-91(天正期)
文化財指定 県指定   指定年月日 S46.12.2
建立年代の判定及び推定の根拠  記録
創立来歴
 山号は倶胝山聖宝院という。寺伝では大同2年の開山、永享元年(1429)宥覚の再興。中世には六蔵寺と呼ばれ、前身の寺として地蔵堂があり、その建立は正和6年(1317)までさかのぼる。室町後期に恵範が住持の頃から学問、修業僧で栄えた。代々の領主から厚遇を受け、聖経、典籍、文書等多数の寺宝がある。
資料来歴
 棟札等の直接的な資料に欠ける。建立年代は細部様式による判断、近くの仏性寺八角堂が天正13年の建立で細部が近似する。
職人名 未詳
建築形式 四脚門・茅葺  
組物 平三斗に拳鼻入れ
所見及び解説
 内扉の藁座が残る。近年保存修理が行われ、要所は復元されている。なお地蔵堂は元禄時代の建築である。仏性寺八角堂の建立年(天正13年)が明らかとなり、この山門の年代を推定する手掛かりが得られたことは意義深い。

六地蔵寺四脚門全景

四脚門組物の頭貫木鼻・拳鼻

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