6  天神社本殿
所在地 茨城県水海道市天満町2487
建立年代 1566(永禄9年)
文化財指定   市指定   指定年月日 S59.3.15
建立年代の判定及び推定の根拠  棟札
創立来歴
 後村上天皇の御代に創建。菅原道真公の祖母を配祀し、天神天満宮と尊称。水海道城主・田村弾正一族の氏神として、現本殿は永禄9年(1566)に造営された。
資料来歴
 永禄9年の棟札ー「奉造立天神社永禄九丙寅年二月二十五日」、 棟札の板そのものは当時のものとみてよいが、現在の墨書は書き直しの跡が認められる。
職人名 未詳
建築形式 一間社流造
組物   出組
所見及び解説
 細部様式は棟札に記載されていることを裏付けるに足る。頭貫木鼻、蟇股、虹梁絵様、太瓶束の花肘木等、いずれも優れている。木部が新しく見えるのは全面に彩色が施されていたためである。現在彩色が剥離しているがその痕跡は長押、壁羽目板に良く認められる。
 小屋組は明治に取り替えられている。向拝の木階や扉、化粧垂木のうちの飛檐垂木も同時期の取り替えか。戦国時代に属する細部様式を持ち壁面の障壁画も 貴重であるが現状のままでは風食が急速に進むおそれがある。

天神社本殿全景

本殿組物の蟇股・虹梁

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