平成15年度前期・後期 古建築研究会の活動 |
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定例会 平成15年12月9日(火) 土浦市真鍋の「一色園」での納会 平成15年(2003)の納会は土浦市真鍋の「一色園」で納会を開催しました。一色園は国の登録文化財に指定されています。土浦の町中にあるにも関わらず、閑静なところに茅葺きの建築が建っています。茅葺きの建築は維持管理も大変な時代になっています。積極的にその活用をはかり、利用している一色園の活動には協力したいと感じています。今年は些細ながら古建築研究会の納会を一色園で開催させていただきました。今回は一色先生も参加頂き、一色園の由来も解説していただきました。この建築はもともとは、幕末に全国に散らばっている土浦藩(土屋家)家来達が土浦に集まった場合、住む住宅を建設したのが始まりだと云います。土浦市の在宅(現在の並木町)に藩士の為の団地を作り、その団地の中で空き家になった建築をここに移したのが一色園の建築であります。最後にここの女将さんが一色家の由来を解説してくれました。今回の参加者は一色史彦先生、一色干城、松浦、野口、渡辺、青山、若泉、今井、勝間田、鶴木、菅原、根本、大賀、富島、北沢、大竹、斉藤、柴原、上田さんの19名でした。 |
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霞ヶ浦ネットに協賛して霞ヶ浦クルージングを開催 平成15年11月15日(土) 「霞ヶ浦水運の歴史」講演と霞ヶ浦クルージング 晩秋の霞ヶ浦にはかつて京都より都落ちした在原業平が「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」と歌ったユリカモメ(都鳥)が飛来します。ホワイトアイリス号の甲板には手の先にエサを置けばユリカモメが持っていくと云われています。いにしえの霞ヶ浦には「常陸風土記」に書かれているように製塩を業とする民がおり、時代が下がっても霞ヶ浦の沿岸には多くの海民が住み、漁業、水運に従事していました。近代には蒸気船や就航船が走り、漁業にも、浜辺にも水浴にと多くの人が水辺に親しんできました。今回は京成マリーナ2階の会議室で長年霞ヶ浦を船から見て来た「ガイア船長」に霞ヶ浦の水運の歴史の講義をしていただきました。古い霞ヶ浦の水泳場の写真など、まだ奇麗だった頃、多くの人が水泳場に来ていた話をしてくれました。その後、ホワイトアイリス号に乗り、船を追いかけるように飛来するユリカモメにエサをやりながら、霞ヶ浦を半周してきました。クルーズの後には京成ホテルで優雅な昼食をしてきました。当日は七五三の日でも有り、京成ホテルは混んでおり、昼食は二班に分かれて食事しました。その風景 |
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定例会 平成15年11月11日(火) 七会村徳蔵寺、緒川村の江畔寺 今回は県北の七会村徳蔵寺、緒川村の江畔寺へ行ってきました。徳蔵寺の大師堂は秋の今頃になると堂の前に有る大銀杏の木の葉が落ち、黄色い絨毯の向こう側に赤い山並の前の御堂が美しく映えます。今回は時期が早かったのか、暖かいせいかまだ木の葉が落ちていませんでした。桂村の蕎麦屋で私はケンチン蕎麦を食べました。昼食を取った後、江畔寺へ向かいました。江畔寺の仏殿、客殿は江戸時代中期の建築で見るべきところが有りました。帰りに内原町の中原観音堂に寄りました。この観音堂の木鼻は先に寄った徳蔵寺大師堂に良く似ており、参考になります。今回の参加者は今井さん、渡辺さん、松浦でした。 |
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「鉄眼と一切経」の映画会を開催 平成15年11月9日(日) 土浦石岡地方社会教育センター主催「ふれあいまつり」に参加する。 一色先生が茨城県での放映権を持っている「鉄眼と一切経」の映画を土浦石岡地方社会教育センターの視聴覚ホールで開催しました。この映画は川原崎次郎(鉄眼)の主演で江戸時代初期に活躍した黄檗宗の禅僧の活動を描いたものです。鉄眼は「鉄眼版一切経」の作者として有名で、日本全国に有る江戸時代の一切経はほとんどが鉄眼版である。また同時代に活躍した黄檗僧の了翁は漢方薬で莫大な利益を上げ、日本全国に鉄眼版一切経を寄付しました。また、日本では始めてと思われる図書館事業も行っている。全国の中で地方の有力な寺院に図書館に当たる経堂を寄進しています。その中の一つに岩瀬町月山寺に七年ほど前まで経堂が観音堂としてありました。今は一色先生が解体して保存してあります。以上のような解説を映画の終わりにしていただきました。 |
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定例会 平成15年10月14日(火) 千葉県佐倉市と成田市を見学 今回は来年度の古建築研究会の下見に千葉県佐倉市の武家住宅と房総風土記の丘に行ってきました。古建築研究会は主に社寺建築を見学してきましたが次回は民家を見学しようと思っています。佐倉市では佐倉城の近辺に武家の住宅街が昔のままに残されており、その中に江戸時代後期に建てられた武家住宅(茅葺き)が複数保存し、公開されております。栄町には風土記の丘、房総の村があり、江戸時代の古民家を見学できます。以上の所をバスの止まれる場所や、食事の出来るところを調査してきました。次回の見学会を期待して下さい。今回の参加者は今井さん、渡辺さん、松浦でした。 |
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平成1 5年9月9、10日 第23回 古建築見学会 今年の秋は、「第5回国宝建造物を巡る旅・長野県の国宝を見る・松本城、大法寺三重塔、安楽寺八角三重塔、善光寺大本堂」に行ってきました。天気にも恵まれ、下記の写真のように松本城の見学は快晴でした。茨城県には無い国宝建造物のうち、近世の城郭として最も美しい松本城、日本唯一の安楽寺八角三重塔など、4棟を一泊二日の旅で見学してきました。研究会としてははじめて温泉旅館に宿泊しました。上山田温泉では温泉に入って旅の疲れをとり、全員で食事をしました。関西方面とは違う長野県ならではの地方色のある古建築を見学し、一色先生に建築技術の過程、建築文化史のながれをゆっくりと解説をいただきました。 |
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定例会 平成15年8月12日(火) 拓本の整理と見学会の資料作成 いつもなら暑い日が続く盛夏の時期なので社教センターで拓本の整理をしています。今年もその予定で部屋を予約して拓本の整理しましたが今年はそれほど暑くなく過ごしやすい日でした。拓本の整理には沼野さん、青山さん、渡辺さんが参加してくれました。5月4日に採った八郷町善光寺の宮殿の整理をしました。また、9月に開催する見学会の資料作成も青山さんの協力で作成しました。製作は思ったより時間がかかり、部屋を午後まで延長して借りて仕上げました。終了後、土浦市立博物館へ「土浦の洪水の歴史」を見学に行きました。土浦は霞ヶ浦の低湿地に町が形成されているため、長い間洪水に悩まされてきた。 |
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臨時見学会 平成15年8月5日(火) 埼玉県川越市喜多院を見学 朝、今井さんより電話が有り、川越を見学したいとのこと。常磐道、外環状線を経由して川越に向かった。高速道路は夏休みモードに這っているのか思ったより空いていた。約2時間で川越に着き、喜多院を見学した。喜多院は天海僧正がこの寺に入ってから発展し、現在の堂宇は天海僧正がまだ健在の頃(寛永15年)の建築である。山門や、門外に有る日枝神社は寛永14年の火災にあわず、それ以前の建築である。多宝塔は平内大隅守正信の施工の建築で「匠明」に表されたプロポーションの美しい塔である。蝉の声の啼く暑い日であったが入場料を払って、書院、本堂を見学した。 |
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喜多院多宝塔 |
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定例会 平成15年7月8日(火) 栃木県二宮町と真岡市を見学 今月も先月に引き続き、社寺建築の見学に生きました。今回は茨城県境の栃木県二宮町の千修寺と真岡市の大前神社を見学に行きました。専修寺は浄土真宗の開祖・親鸞上人がサドより長野県善光寺を経て、始めて関東で布教を始めた所です。親鸞上人が関西に帰った後も上人の生活を支え、上人の死後も教団の発展の基礎となりました。その後、浄土真宗高田派の本山として発展しましたが門徒の多い、三重県大津市一身田に本山を移しました。現在は専修寺は輪番制度で一身田より住職が派遣されています。専修寺の建築には御影堂、如来堂、楼門、山門などが有り、重要文化財に指定されています。専修寺を見学した後、真岡市の大前神社に向かいました。大前神社は「常陸の宮大工・桜井瀬兵衛」の建築で熊本大学の伊東先生が調査のおり、小屋裏より墨書を発見した。今井さんの所持していた「蕎麦屋の案内書」で真岡市内の蕎麦屋を探し、昼食をとった後、市内の文化財である海潮寺(写真は門前で)に向かった。帰りは大和村の雨引観音に寄り、土浦に戻った。参加者は松浦、今井、渡辺、日向さんでした。 |
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平成14年 1月15日 初詣に大洗磯前神社へ 平成14年 2月12日 拓本採取 つくば市北条 無量院 平成14年 3月5,6,7日 第三回国宝建造物を巡る旅・滋賀県湖東三山の旅 平成14年 4月 9日 見学会 総和町 葛飾板東三十三カ所観音霊場巡り 平成14年 5月14日 拓本採取 取手市 東漸寺の観音堂 平成14年 6月11日 拓本採取 山方町 国神神社本殿 平成14年 7月 9日 拓本採取 笠間市 楞厳寺山門 平成14年 8月13日 拓本整理 土浦市 土浦石岡地方社教センター 平成14年 9月10日 見学会 足利市 鑁阿寺 平成14年 9月 7日 公開フォーラム 水戸市 「建築と装飾」フォーラム 平成14年10月 8日 拓本採取 益子町 西明寺仁王門 平成13年10月21,22日 研修会 新潟県の古社寺巡りと温泉の旅 平成13年11月12日 下見調査 八郷町の社寺建築見学 平成13年12月10日 納会 土浦市 拓本の整理と忘年会 |
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